高校生と6500箱──夏の倉庫で出会った未来の投資家

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今日で三日目になる。 アパレル倉庫のバイトで、6,500箱にも及ぶ仕分け作業を続けている。 夏だというのに、扱っているのは冬物のコートやジャケット。 しかも、油が塗ってあるらしく、ずっしりと重い。 永遠にも思える単調作業を、高校生2人と48歳の僕とで黙々とこなしていく。

彼らは夏休みで「やることがないから」とバイトに来ているという。

それでも、よく動く。あまりにも真面目で、脱水症状にならないか心配になるほどだ。 連日来ているようなので、高校生にしては大金になるはず。 ふと気になった──今の高校生は、何にお金を使うのだろうか?

1人は「貯金する」と言った。堅実な発想だ。 もう1人にも聞いてみると、意外な答えが返ってきた。 「株式に投入したい」と。 しかも、株式で得た資金を元手に起業を目指しているという。 「アフリカで絶対なくてはならない企業にしたい」とだけ語ってくれた。

仕事中だったこともあり、具体的なプランまでは聞けなかった。 僕が投資をしていることを知ると、彼はアドバイスを求めてきた。 伝えたのは、政治と経済に関心を持ち、目の前の勉強を一生懸命にすること。 そして、お金の稼ぎ方を1つに絞らないこと。

僕は投資で資産を増やすことを目的としている。 彼は、投資で資産を増やすことを“夢を追う途中”と捉えている。 こんな高校生もいるのかと、ちょっと嬉しくなったひと時だった。

絶対に成功してほしい。 でもその前に──この6,500箱を今日中に終わらせることが、僕たちの第一目標だ。

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