「アカギ~闇に降り立った天才~」という麻雀を舞台にしたアニメがある。 僕は麻雀のルールをほとんど知らない。けれど、この作品は何度も読み返した。 特に好きなのが、浦部との対決。あれは傑作だ。
計算高く、慎重に打つ浦部に対して、アカギは勝負の流れを読むのではなく、相手の心理を縛るような麻雀を打つ。 最後は「裸単騎地獄待ち」。 場にほとんど残っていない牌を、たった一枚で待つという、常識では考えられない勝負の形。 麻雀を知らない僕でも、「これはすごい勝ち方だ…!」と震えた。
アカギの麻雀には、技術や運を超えた哲学がある。 「迷いを捨てる覚悟」 「勝ち負けよりも、どう生きるか」 その生き様が、何よりもカッコイイ。
作中で安岡刑事は、アカギのことをこう評している。
「アカギのもっとも傑出した才能資質は、自分の判断を信じる才能、揺れない心」
この言葉が、ずっと心に残っている。
僕はいつも迷っている。 仕事でも、友人との会話でも、何かを決めるたびに不安になる。 「この判断は間違っていないだろうか?」 「今の言い方はまずかったかな?」 飲み会の翌日は特にひどい。 自分ばかり話しすぎていなかったか。 誰かを不快にさせていなかったか。 そんなことを一日中考えてしまう。
だからこそ、アカギのように自分の判断を信じて、揺るがない心で生きる姿に憧れる。 彼には、絶対の自信がある。 では、僕は何に自信を持てばいいのだろう?
40歳を過ぎてから始めた投資。 アメリカのハイテク産業を中心に、少しずつ積み上げている。 もしこの投資が順調に育ち、圧倒的なパフォーマンスを見せることができたら── それは、僕の人生の自信につながるだろうか。 いや、つながってほしい。 この、常にハラハラとした感情から、いつか卒業したい。


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